学力偏重になるといけないから、受験のシステムを変える。足の遅い子がかわいそうだから、徒競走を廃止する。今の教育改革はそういう方向でしょう。それじゃ、勉強が得意なヤツや足の速いヤツは正当に評価してもらえない。できることを認めることは、それをできない人を否定することではないはず。逆に、何か一つのできたことを認めることが全人格の肯定ではない。すばらしいことを認め合う環境がなく、こそこそしながら、噂話をするような環境を大人がつくってはならない。もっとどんどん認めてあげれば良いじゃん、と思うんです。今の子って、自分を過小評価している子が多いんですよね。特に、勉強も運動も普通、これという得意なものがない子は。そんな子が、勉強を頑張って成績がぐんぐん伸びた場合、すごい自信になる。ノリがでてくるというか、勉強以外のことにもどんどん取り組む意欲がわいちゃうくらい、大きな自信につながる場合もある。そういう意味では、諸悪の根元みたいに言われている受験だって、自信をつけるためのステージになり得るんです。それを、『できない子』『負ける子』が出ることを防ごうとするあまりに、『できた子』『 勝った子』を評価する場所を狭めていこうとしている。そういうごまかしをするんじゃなくて、失敗も明るく受け止めようと努力していくことが今必要なことなんじゃないかと思います。 |