私が覚えてる中で人生一番泣いたのは、親友の合格発表だった。
もう何年も経つのに思い出すなぁ。あの時の光景、音、動き、言葉。全ての感覚が記憶に残ってる。
合格を知った瞬間に、温泉掘り当てたんかってくらい、どどばっと涙が溢れ出した。あんなふうに泣いたこと、後にも先にも一度だけ。涙が“爆発”したって感じ。
それが、自分の合格発表じゃなかったのが、本当に不思議。
もちろん自分の合格の時も、嬉しかったし、いっぱい泣いたよ。
でも親友の時はその比じゃなかった。
きっと、あなたが頑張ってることを、私は静かに知ってたから。
何もできなくても、ずっと想い信じ続けてたから。
どんなに遠くても、忘れたことはなかった。離れたところで、あなたが一人闘い続けていることを。
そして掴んだ、あなたの勝利。
嬉しかった、いやそんな言葉じゃ足りないな。それ以上に人間の強さに感動して、震えた。
“頑張った” なんてもんじゃなかったよ。
命を燃やして、走り抜いていた。
こんなに強い人間がいたんだ。こんなに強い人間になってたんだ。
先日、その本人と数年ぶりに電話で話していて、突然その合格発表の話になった。
「俺の人生で一番嬉しかったこと、合格発表でお前が号泣したことだよ(笑)」
一番うれしかったこと、一番泣いたこと、
親友と呼べる相手と、お互いの“一番”がひとつ重なった。
こんな幸せなことはないよな。一人じゃないって、やっぱり、すごい。
改めてそんなことをしんみり感じた夜でした。
何年経っても変わらないもの。
それは、走りぬいた先にあるもの。
たとえ今はそこに見えてなくても、きっと、ある。 |