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7回裏1アウト満塁。
ピンチにたたされていた当時17歳の僕。
カウント1-3。あと一球外れたら押し出しで点が取られてしまう。
プレートを外し、帽子をとった。
1年生のキャッチャーがとことこと駆け寄ってくる。
内野の5人が僕の元へ集まってきた。そして、
「大丈夫。お前なら。」
口をそろえてみんなが言った。監督の方を見ると、笑ってた。
「お前なら大丈夫だわ!!」と言わんばかりに。
だから僕もつられて「俺なら大丈夫!!」と言ってしまった。
みんな笑ってたけどね。「ビビってたくせに…」みたいな空気で。
僕のチームは本当に勝ったことが少なくて。
だからどうしても勝ちたくて。
きっとみんな同じ思いのはずなのに、そんな声をかけてくれた。
だからこそ、力みのない中で
「絶対抑えてやる」
そう思った。
球種はストレートしかない。カーブもスライダーも曲がらないので。笑
だからサインなんてない。
投げるしかない。ストレートを。
なんとか抑えてその試合は勝てた。みんなで喜びあっていたら、監督も遠くで微笑んでいた。
忘れられない試合の1つだ。
走ってきたこと、やってきたことがあって。
僕らはそれを信じてステージに上がるんだ。
だから大丈夫だよ。君なら。
やれることやっておいで。
落ち着いて。力を抜いて。 |