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うちの「犬」 2009年01月15日 
矢崎 有美子 

お正月に実家に帰ると、やっぱり雪が積もっていた。
豊橋の冬は寒いけど、私の町の冬は「痛い」。
風が吹くたびに、小さな氷の粒に、体をちくちく刺されるみたい。
私は四季のなかでいちばん冬が苦手。
いくら着こんでも寒いし、外に出るのが本当に嫌になる。

そんな冬を、そんな雪を、家族のなかで唯一満喫しているのが、うちの「犬」。
今年で12才になる。
すっかり年をとってしまったけど、冬がいちばんイキイキしている。
散歩ではかかさず雪の上でゴロゴロするし、大量に雪を食べてお腹をこわしたことも…。
散歩から帰ると、すぐストーブのそばに行って体を温めたり、冷たい水を飲んでブルッと体を震わせたりしているから、けっして寒さに強いわけではないけど、とにかく雪が大好き。

そんなうちの「犬」と、久しぶりに散歩をした。
田舎の特権で、田んぼをリードなしで歩いて行く。
天然のドッグラン。
そんな散歩道に、いつも二人で夕日を眺める場所がある。
そこは、忙しない一日のなかで、一呼吸つけるというか、ちょっと立ち止まれる、そんな場所。
隣では、いつものようにうちの「犬」が、夕日を浴びて雪の上でゴロゴロしていた。

そんな何気ない一時。
あたり前のような一時。
それをまた、胸に抱えられた。
そのことが、涙が出るほど、幸せだった。

何より、うちの「犬」が、かわらず隣でゴロゴロしていることが、たまらなく嬉しかった。

春にはそこに、たんぽぽの花が咲く。
夏には、小さなカエルの子供が跳ねる。
秋には、たくさんのすすきが。
そこに、私と「犬」と夕日。


豊橋に帰る朝。
「元気でいるんだよ。絶対ね」
って頭をなでてきたけど。

実家に帰る楽しみの大半は、彼の存在にある。
次帰ったときも、二人で夕日を見たいなぁ。



We can 2009年01月09日 
岡崎 徹 

先日、ある生徒が豊田西高校を志望していることを聞いた。その子は中1。
医者になりたいからだというのがその理由なのだけど、私とは違って立派な子だと感じた次第で。

21歳のころの私は、まだすべて真っ白な状態で。
日々、気の合う仲間たちとドライブをし、歌を歌い、お酒を飲んでいたわけで。
どうでもいいですが、このころが一番、酒が強かったなあ。
そして、一番何も考えていなかった。

一番の関心事が就職ではなかった。
でも、就職をしないわけにはいかなくて。

そこで、12月にホノルルマラソンから帰国した私は、重い腰を上げ「就活」を始めた。
神奈川に行ったり、大阪に行ったり、浜松に行ったり。
浜松は行くのが楽しみで。
理由は、岐阜の親友の家に行き、朝まで飲めるからなんて不純な理由で。

それでも、6つ受けて5つの会社から内定をもらった。
今思えば、運のいいことに「学生有利」の相場。

塾に決めたのは、理由があった。
でも、それはさておき、学生時代はバイトばかりやってたな。
旅館の食事出しから、電気屋、スナック3軒、不動産屋など。そして塾もやった。

その塾のバイト。今考えるといい加減極まりなかったなあ。
1日前に予習して、予習したものを見ながらの授業。
ちょっとおもしろい話をして、夜に生徒への電話がけ。
私なんかまだいいほうで、予習せずに授業やってる奴もいたんだからね。どうやってたんだろ。
それでも、人気だけはまあまああって、時給は跳ね上がっていった。

そういう私も就活でバイトを引退することになって。1月末だった。
「今日で最後」と言わずに最後の授業を終え、入り口で生徒を見送る私にアキコがひとこと。

「先生、わたし、入試までめちゃくちゃ頑張るからね」と。

そんなセリフを今まで一度も言わず、冗談ばかり言っていたアキコ。
笑顔で返すことなどできず、今もそのシーンは心の中に残ったまんま。

そして、だから、かもしれないが私は塾を選んだ。
「自分はできる」といういい加減な根拠のない自信と好きか嫌いかだけの選択で。

そして不思議なことにずっとこの職業を続けている。
昔とは全く違う気持ちで。

人生の分かれ道などと俗に言う。
もう1つの人生の自分を見てみたいという人もいる。
ないものねだりなんだろうが、自分はまったくそんなことを考えたことがない。
しあわせなんですね、と言われるかもしれないが、確かにしあわせなんだろうけど、でも少し違う。
もう自分のことで精いっぱいで、そんなこと考える暇がないのだと思う。
もう人生どうのこうのの前に、目の前にいる人たち、そして自分が関わっていこうとすることにとても主観的で客観的な目線で静かに振り返れないのだと思う。

授業、生徒たち、合格。
研修、教師たち、仕事。

時に目まぐるしく、時にお互いを認め合い。
そして同じ志をもった者たちとともに突き進んでいく。

佐野元春は「つまらない大人にはなりたくない」と歌ったが、自分はどうなんだろうな。
でも、大人も結構楽しいな。


豊田西高校。今年も全力でわが塾生を合格へと。

もちろん、すべての高校を受ける塾生も合格へと導く。



開拓の若き詩人たち 2009年01月07日 
伊藤 育実 

面白い。

それは、冬休み前に小学生が考えてくれた短歌・俳句。
毎年、こんなのよく思いついたなぁと感心させられる。

そんなのもあれば、
わかるわかる!と頷くものもたくさん。

クリスマス・・・お年玉・・・雪だるま・・・
私も、冬といったらそれを思い浮かべるな。

小学生の頃は、毎日雪がはやく降ってほしいと思っていた。
雪がないから、葉の上にうっすらと積もった霜をあつめて雪にしていたぐらい。
庭の石に溜まった水たまりにできてる氷も、妹と取り合って学校に通った。
薄くて割れてしまうときは残念で、丸く大きな氷が取れると、それだけでうれしかった。

今は、朝、車の窓に氷がはってると、「もうっ」って思っちゃうもんな。
雪が降ったら、運転どうしよう・・・と心配になったり。

だから今は、雪に楽しむ気持ちと、雪に困る気持ちの両方がわかる。

とりあえず・・・週間予報で雪が降る気配はないみたい。
ちょっと残念で、ちょっと安心だ。

短歌・俳句を見ながら、なつかしい気持ちになったひとときでした。



girl talk 2009年01月06日 
夏目 悠子 

久しぶりに仲の良い友達に会った。

周りの女友達はみんな結婚して子どももいて、お正月は旦那さまの実家に帰ったりで、なかなか気軽に会えなくなってきたなぁと感じる最近。その子はまだ結婚はしてないけれど、独身生活を楽しんでいる様子。

久しぶりに会ったのに、久しぶりに会ったと感じさせない。本当に気の許せる友達の一人。

数日前がその子の誕生日で、私とお揃いのピアスをプレゼント。

「かわいい!さすが、ゆうこ」

と、さっそくつけてくれた。その子からは、海外旅行に行って来たと、バリと韓国のお土産をもらった。うらやましすぎるし…

食事をしながら、本当に色々話した。

最近の近況報告。私は、もっぱら仕事の話。彼女は、最近行った飲み会の話やずっと通っているジムの話やら。そして、思い出話も。

昔、2人で韓国に行ってエステをしたこと。私は、韓国のエステが肌に合わず、大変だった。

2人でディズニーランドにもいった。お揃いのタオルを買って、首にかけ、キャラクターと写真もとった。

初詣に行って、お互い「幸せになれますように」って、毎年同じお願いして。

会うたびに、プリクラを交換したり、一緒にとったり。

会う時の服装も、今日はカジュアルとか、今日はおねえ系とか、打ち合わせしたりして。時々、打ち合わせなしで、「服装がカブッタ!」なんて、笑ったり。

悩みもいっぱい聞いてもらって、アドバイスもらって。もちろん、その反対も。

いつまでも尽きないgirl talkに、お店の店員さんもお皿を下げるタイミングを見計らっている模様。

帰り際、「今度会うのは、ゆうこの仕事が落ち着いてからだから、受験が終わる3月だね。」

とさらっと、私の仕事を気遣っての言葉がうれしかった。

家路につき、ありがとうメールが。「お互い仕事がんばろうね」

きっと、何十年たっても、私たちは変わらずこんな関係を続けていくんだろうなと思いました。

「うちの旦那がさぁ」とか「うちの子がさぁ」とか、変わらずgirl talk。






帰郷 2009年01月04日 
松岡 秀樹 

半年振りに実家に帰った。20年以上住んでいたところなので、もちろん道の込まない裏道はいくらでもしって

いる。でも自分は、毎回同じ道を通って実家に。

ここ数年で本当に自分の町は変わった。一番は自分の生まれた市が、吸収合併によってその名前がなくな

ったこと。元々自分は、「どこ出身?」と聞かれると、「尾西」はあまりにもマニアックなので、

「一宮」と答えていたのでなんてことはないが。

小学生のときに基地をつくって、食料やお金をみんなで集めていたあの空き地には今は家が建っている。

みんなでザリガニをつっていた用水路はきれいな歩道になっている。

野球のボールをたくさん打ち込んだあの工場にも今は家が建ち、

毎日のようにボールをぶつけて野球の練習をしていた壁は古くなり、

そこにあったドブもなくなっている。ボールがよくそこに入ってくさいボールを投げていたっけ。

自分の練習法はアホかもしれんが、その壁に全力でスーパーボールを当て、早い打球の特訓。

少しは野球のスキルアップにつながったと思う。

実家に帰るたびに、少しずつ変化していく。

実家を出て、7年という大きな枠で見れば、相当変化した。

自分も同じ。短いタームの中では少しずつで良い。

でも、長いタームの中で自分が振り返ったときに、

「おれ、伸びたな」と確実に言える自分でありたい。

変わっていく町並みの中かで、変わらないものも。

「おもちゃのセンキ」。僕が小学生のころから、ずっと変わらず建ち続けている。

ミニ四駆がブームになったときには、学校が終わった後ですぐにセンキにいき、

いろんなパーツを変えながら、コースを走らせた。

この世代の人なら分かると思うけど、自分の「ブーメラン」は本当に速かった。

自分の変わらないもの。

開拓塾に就職しようと決めたときの気持ち。

働いて数年で自分が決めたこと。

開拓塾をでかくしたいという思い。

まだまだある。

自分はさらに上を目指し成長していきたい。

しかし、変わらない自分の気持ちも持ち続け、大切にしていきたい、

っと思った実家への帰り道でした。



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