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久々に実家に帰った。
と言っても、本当は「実家付近に帰った。」が正解。
理由は、実家の近所の病院に、薬をもらいにいくこと。
自分は、生まれたときからの「アトピー性皮膚炎」ってやつです。
んで、別に豊橋でも薬はもらえるんだけど、なぜか怖くて・・・まぁ、色々あるんですよ。(笑)
で、病院の待合室でぼけぇ~っと待っていると、隣に若いお母さんと男の子が。
お母さんは、たぶん自分と同じぐらいの年。
男の子は5歳ぐらいなのかな?
(あぁ、自分もこれぐらい子供がいてもおかしくない年なのか・・・。)
なんてことを考えていたら、その男の子が体を引っかき始めた。
で、お母さんがあわてて止める。
で、子供が「うぅ~。」って感じで我慢してる。
自分からすると、その男の子のアトピーはそこまでひどくは見えなかったけど、お母さんはかなり過敏に反応していた。
で、結局、男の子が涙目になりながら「だって、かゆい!」と一言。
お母さんは、たぶんアトピーの人ではない。
自分がずっとアトピーのせいか、見た目で分かるようになってきてしまった。
このお母さんは、残念ながら、分かってあげたくてもそのかゆみは分からないんだろうな。
困りながら、「でもね、でもね・・・。」って。
なんか、その男の子と話がしたくなって(普段はそんなことまずしないけど・・・)
「なぁ、君、かゆいの?」
『うん。』
「そっか、でも、かいちゃうと痛くならない?」
『でも、かゆいんだよ。』
「だよな。おじさんも君と同じぐらいの年のときアトピーひどかったからかゆかったなぁ。」
『これって治らないの?』
「ん~、今のところ治ってないな。(笑)」
『嫌じゃない?』
(・・・なんかしっかり話ができる子供だな?年齢がもっと上だったのかな?)
とか考えながらも話しは続く。
「いいこと教えてあげようか?」
『うん。』
「君、ウルトラマンとか、仮面ライダーとか好き?」
『うん!』
「見てる時ってかゆい?」
『かゆくない。』
「でしょ。だから、かゆいときはウルトラマン思い出すんだ。一緒に戦うぜ!・・・って。」
こんな、何も中身がない話をしていたら、どうやらその男の子はかゆみがおさまったらしく、ひたすら
『ウルトラマンすげぇ。』
って言ってた。(笑)
診察室に呼ばれるときに、そのお母さんから「ありがとうございました。」って言われた。
けど、あのお母さんはきっと大変だ。
男の子の痛みをきっと理解しきれない。
そして、男の子のアトピーをきっと自分のせいだと感じてしまうだろう。
自分の母親はアトピーなので、自分は痛みが分かる人が近くにいてくれる環境だった。
けど、八つ当たりしたことが何度かある。
今では、メールしたり会ったりすると、決まって「アトピーの調子どうよ?」って会話が出てくる。
父親とはそんな会話したことない。一度もない。八つ当たりしたこともない。
これは、きっと母親のおかげだ。
彼女がいたから、家族中に八つ当たりをしなくてすんだ。
そして、アトピーは、彼女の遺伝子が自分に受け継がれている証拠だとさえ思ってしまう。
かゆくなると母親を思い出すなんて変な感じだけど、まぁ、どこかつながっていると言うのも悪くない。
あの男の子は、分かる日が来るのかな?
母親が、必死になって我が子の痛みを知ろうとしていた日々を。
どれだけ君の病状が良くなっても、どれだけ最新の治療法が発見されたとしても、きっと、一生、気にし続けるんだろうな。
うちの母親のように。
診察が終わって、お金払って薬もらいに行くときに、男の子が「ばいばい。」と。
そこで、もう1つ教えてあげた。
「ウルトラマンよりもっとすげぇのがいるんだぜ。」
『なに?』
「君のお母さんだよ。めっちゃ強いぞ。(笑)」
『うん、強い。』
たぶん意味分かってないと思うけど、分かってもらえると嬉しいな。 |