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6つ上の目標 2008年05月17日 
加藤 健太 

僕には6つ離れた兄貴がいる。
6歳というと結構大きな差だ。
自分が小学生になった時には、兄貴は中学生。
自分が中学生になったと思ったら、兄貴はもう大学生。
だから、子供のころ僕らはめったに遊んだりしなかったし、大げさに言ったら「近所のお兄ちゃん」そんな感じ。

いつ頃からか、「兄ちゃん」と呼ぶのが恥ずかしくて、「兄貴」と僕は呼ぶようになった。その兄貴とも今はお互い仕事で、年に会うのは数回程。

家族が言うのもなんだけど、うちの兄貴は結構やる男。
勉強できて、スポーツもできる。趣味も多く、結構何でもこなす。
「さまぁ~ずの大竹」似だが何故かモテるし、交友関係も幅広い。
仕事もけっこう大きな会社で研究開発してるらしい。

僕は小さいころ、兄貴が嫌いだった。
家族のイベントは兄を中心として回ってた気がしたし、ご飯のおかずもいつも取りあいで負けてた。
髪の毛にガムをつけられて、髪をばっさり切られたことは今でも覚えてる。あれはひどかった。


誰にでもあることかも知れないけど、そんな嫌いなはずの兄貴を自分はずっと追いかけてきたのかも知れない。
兄は勉強ができた、だから自分も負けないよう頑張った。
自分の好きだった音楽はみんな兄の影響だった。
本当は嫌いじゃなくて、弟として兄の大きさにあこがれてただけ。


でも、「大人になったらその6歳の差なんて引っ繰り返して、僕は兄貴よりすごい奴になってる。」
変にプライドが高い僕はどっかでずっと思ってた。


少し前、母親の還暦祝いで両親を沖縄旅行に招待した。
その発案も兄貴。そして、旅行プランを作ったのも兄貴。
家族を盛り上げるのも兄貴。
プレゼントのネックレスを用意したのも兄貴。
うちの両親はよくくだらないことでケンカするのだがそれをなだめるのも兄貴。
帰ってきたらPCには旅行中の家族写真がもう届いてる。
遊びにきたのに、兄貴はずっと動きっぱなし。
3日間一緒にいただけだけど、兄貴の大きさを久しぶりに見た気がした。


大人になっても僕と兄貴の差は変わっていない。年の差も、力の差も。


それでもいいなと今は思う。
兄ちゃんはやっぱりすごい奴でいてほしいと思ったから。

でもいつかは追いつくから、兄貴。

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