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スーパー・スター・フォー・ア・デイ 2008年05月05日 
箸本‘husky’竜也 

 四月二十九日、開拓塾恒例のソフトボール大会。
 塾長チームと望月先生チーム(僕はこっち)に分かれて、火花を散らす、というほどでもないが、真剣勝負。
 開拓塾は、真剣に遊ぶ。そこがいいね。

 はたして誰がどんな活躍をしたのか?
 今日はそれを見ていきましょう。

 塾長チームのプレイング・マネージャーには、もちろん塾長・岡田竜馬。年齢を感じさせない(すみません)華麗な動きで、サードの打球をさばきまくる。右へ左へセンターへ、広角打法で打ちまくる。そして、相手のリリーフ・ピッチャー増田先生を挑発しまくる。
「よく見てけよ、増田君ストライク入らないから」って大声で塾長!

 それに動揺してかコントロールを乱しつつも、満塁になってからはきっちり三振にしとめた増田先生。
 相変わらず、私服姿は永遠の十代。

 何をやっても活躍してしまう、運動神経抜群の広田先生。今日もイタリア人のような長い足で縦横無尽に走りまくる。
 スポーツ・ドリンクを飲む姿が似合わない。やはり、この人にはカプチーノ。

 噂の「長神打法」の持ち主は長神先生。「長神打法っていったい何なの?」と聞かれると誰もうまく答えられない。その意味不明さがいい。
 僕としては、以前ゴルフをしたときのように、日焼け止めを塗りたくったマイケル・ジャクソンのような顔が見たかったが、今回は残念ながらナチュラルでした。

 打席に入っただけで何か凄い打球が来そうな気配があるのは、野球をやってたわけでもないのに「蒲郡の大砲」の異名をとる杉林先生。あの異様な肩幅。爽やかにプレーしてるのに、何かにつけて尋常ではないパワーを感じさせる。さすがはガマの大砲。

 塾長の「ボールをよく見ろ」という指示を忠実に守って、見逃し三振でベンチに帰った吉田先生。いくら何でも見すぎなんじゃ……。

 バッティング・センス抜群の夏目先生。夏目先生は長時間太陽にさらされると体が溶けてしまう特異体質だが、この日もフラフラになりながらヒットを放った。

 塾長チームのエースは小田先生。パイレーツ・オブ・カリビアンのジョニー・デップのような布を頭に巻きつけ、自慢の速球を投げまくる。速すぎ。
 グラウンドにきらめくギラッギラの笑顔。今日の小田先生は輝いていた。

 僕らのチームのキャプテンは望月先生。相変わらず、四月の風のような爽やかさ。
 打席でライトの小杉先生に「小杉君、いくでね!」と打球の方向を予告。そして真逆の三遊間に打球を飛ばし、「えへへへへへ」と笑う姿がまた爽やか。

 ソフトになると並々ならぬ気合をみなぎらせるのはエース・松岡先生。一人だけユニフォームで登場するところから、半端じゃないファイトを感じる。
 剛速球にパワフルな打球。そして、どこかからグラウンドに流れてきたサンバのリズムに合わせて守備の最中にステップを踏む。頼むぞエース。

 何でそんなことができるんだ、スイッチ・ヒッターの小宮先生。しかも右打席・左打席を気分で決めているような雰囲気。何だそりゃ。
 そのパワーもさることながら、とにかく足が速すぎる。打った後に一塁へと駆けてゆくスピードは、同じ人類とは思えない。

 意外にもソフトはわりと苦手な建部先生。それでも、その長身を生かして一塁への送球を取りまくる。
 たとえチャンスで凡退しても、「武器を使うスポーツは駄目だ」という言い訳に妙に納得してしまう。そのへんはさすがベッカム。

 打席に入る姿が異様にカッコいいのは、紅林先生。プロ野球の一流プレイヤーっていうのは、みんな「それっぽい」フォームを持ってるでしょう?紅林先生の打席への入り方は、まことにそれっぽい。素晴らしいそれっぽさだ。そして期待どおりの先制タイムリー。さすがは「豊川の白い稲妻」。というのは僕が今つけた異名。

 そして、この日絶好調だったのがカトゥーンこと加藤先生。いやー凄かった。第一打席でいきなりホームランをかっ飛ばすは、守備シフトに合わせて絶妙な方向に打球を放つは、わけのわからない投球フォームで相手をかく乱するは、長神先生の打った火の出るようなピッチャー・ライナーをスーパー・キャッチするは。また、それをキャッチした後の「このくらい普通だぜ」みたいなうさん臭さがカッコいい。そのへんはさすがカトゥーン。

 そして、何だかんだいってこの男がMVP。相手チームだけど。
 モリオである。
 以前「バーサス・モリオ」でも書いたから、あまり詳しくは語らないが、こんな奴なかなかいないぞ。凄すぎる。これはちょっと、どうにもならない。

 子どもの頃、どこの中学にも一人くらいはいたんだ、圧倒的な存在っていうのが。球技大会の日に、スーパー・スターになっちゃうような奴が。
 年齢を重ね、大人になるにつれて、普通の人間っていうのは、そういう「一日だけのスーパー・スター」みたいなものになれる機会を失ってゆく。井の中の蛙が大海を知って、小さくなってゆくものだ。で、僕たちがスーパー・スターを見られるのは、テレビの中だけになってゆく。

 しかし、この日のモリオ君は問答無用のスーパー・スターだった。
 彼は何度も美しい打球を飛ばし、ホーム・ベースを駆け抜けた。大人になってしまった僕たちが永遠に追いつけない輝きを見せつけながら。

 まあ、テニスでは負けねえけどな。
 という捨て台詞とともに、アディオス!

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