昨日は本当にびっくりした。
十ヶ月ぶり。
これ、読んでるのかな?
間違いなく読んでるような気もするし、読んでるわけがないような気もする。
読めないなー、君のやることは。
君は相変わらず、「学校帰り」とか「水泳が」とか「先生、これ、みんなで」(ありがとう、美味しかったよ)とか「楽しい」とか短いセンテンスしか喋らなくて、ふよよよよよ(これはあなたに捧げる擬態語)とどこかへ行ってしまった。
「木曜にまたおいで、木曜なら俺、ここだから」って僕は言ったっけ?言ったよな?
何か一瞬で、今になると夢っぽくて、本当に君を見たのかどうか、怪しくなってる。
最近、洋楽一辺倒だったんだけど、あれから二川校に向かう車の中で、君が好きだった椎名林檎のバンド、東京事変の「私生活」を流し続けた。実はちゃんと新譜を買っている俺。
「生きているあなたはいつでも遠のいて僕を生かす」…
まったく、何てタイミングで来るんだ君は。
昨日の朝、君について書いた文章を読み返したばかりだった。
先週、豊田の岡崎先生が、僕が君に言ったのと同じ言葉を、僕にかけてくれた。
そして…ちょうど、一年前だね。
第三回の開拓模試が終わって最初の通常の月曜日。
君と、話したのは。
はっきり言って、すげー会いたかったんだけど。
あなたは不思議なくらいゆったりとしていて、ふよよよよよとしてるのに妙に礼儀正しくて、生活感とか現実感とかいったものが希薄なミステリアス・ガールだから、いつ会えるのか、全く予測がつかない。神出鬼没、みたいな。二日後の木曜日かもしれないし、一年後の月曜日かもしれない。
だから、今、言っておきます。
合格してくれて、ありがとう。
卒業ライブの後、君の手紙を読んで、僕は、ああ、もうこれでいいや、と思った。
これ以上、お前は自分の人生に何を望むんだと。
大げさなのはわかってる。
それが全部じゃないこともよくわかってる。
数えきれないプラスとマイナスがあって、仮にその合計がプラスになったとしても、それでいいというものじゃない。
ミキ、色々あるよね。
勝って負けて咲いて枯れて生きて死んで、何もかもが不完全なまま、僕たちは続いてゆく。
それでも、あの一瞬、
電話で君の声を聞いた瞬間、
本部で君の手紙を読んだ刹那、
僕の人生は完璧だった。
君が生きているのをちゃんと見られて、よかった。
手紙の約束、守ってくれたこと、ありがとう。
おかげで、とても大切なことを思い出した。
生きているあなたは、いつでも、遠のいて、僕を生かします。
元気で。 |