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バーボンが好きだ、
と言い切れるようになるまでには、だいぶ時間がかかった。
チューハイ、ビール、ワイン、日本酒、焼酎、そしてウィスキー。
アルコールが低い方から並べたけど、バーボンはウィスキーである。
ウィスキーもいろいろあるが、スコッチは辛口、バーボンはひと言で言えば、甘口である。
アメリカの主にケンタッキー州、バーボン郡が生産地だから、バーボン。
甘くねーよ。そう言われればそうかもしんない。
でも、ジョニ赤、黒などに比べ、なんてバーボンの味はマイルドだろう。そういうことです。
ぼくは、よく人や物に影響される。
高校時代にチャンドラーの「長いお別れ」を読み終え、決意した。
それ以後、Barに行くと最初のカクテルは「ギムレット」。(最近はたまに「XYZ」から飲むが)
タバコは今でも、CAMELなのである。
CAMELなんかなぜ自販機においてあるのだろう、他の人吸ってないのに、とずっと思っていたが、去年から相棒がはじめてできた。少し、驚いた。彼も「長いお別れ」を読んでいたと知り、笑った。
でも、大学時代前半は、Canadian Club(俗に言う、「CC」ってやつ)が好きで、Barに行くと生意気にもボトルキープなんかしていた。スコッチも飲んでいた。でも、心の底からおいしいとは思えなかった。
社会人になる前、Wild Turkeyを知り、はまった。そこからは一直線。
たまの休みにはいろんな酒屋をまわり、新しいバーボンを買って帰るのがささやかな趣味でもあった。
今はネットがあるから、年に何回か好きなものを頼み、自宅に届けてもらっている。
また、故郷の倉敷に帰ると、連れがバーテンダーをやっているAnniversaryという小洒落たBarに顔を出し、ギムレット、スタート、ネクスト、バーボンのロックてな具合でやっている。
でも、最初は全然強くなかった。よく吐いていたなあ。吐いても飲んでたけど。
じゃあ、吐くのになぜ飲むの、ということだよね。
そこに酒があるからだ、と答えれば少しは粋かもしれないけど、「強くなりたかったから」が本音だなあ。
だって、1970年生まれの僕は、本気で、「酒が強い男=カッコイイ男」という図式があったから。
カッコよくなりたかったから、少なくとも、酒の1点では。
それで少しは酒が強くなった僕がもてたかどうかはヒミツ。
ただ、友達は増えた気がする。ちなみに僕の友達のほとんどはバーボンが飲める。ありがたいね。
うーん、3,4年前ぐらいからかなあ、ほんとうにおいしいと思えるようになったのは。
今もバーボンをよく飲むけど、それは、健康であることの証でもあると思う。
僕は類まれな健康男で、他人にカゼをうつされた記憶がない。まわりが非常に元気で、こっそりカゼをひいている時がごくごくまれにあるくらいで。
咳、鼻水、胸やけ。ふだんと少しでも違う状態だとしんどい。
ふだんよりも他人に迷惑をかけているのも気が引ける。
仕事ならなおさら。責任感が強いとさらに、なおさら。
元気になったら、たまには、飲もう。
健康の証に乾杯しながら。
そのときには、バーボンよりもビールかな。
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