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Dear.Akari 2007年07月30日 
夏目 悠子 

この前は、会いに来てくれてありがとう。授業前でほんの少ししか話せなかったけれど、ありがとうね。八幡校もアカリが通っていた頃とはだいぶ変わったでしょ?

びっくりしたなぁ。キラキラしてたよ。アカリが人の目をまっすぐ見て楽しそうに話す姿。うれしかった。

「高校楽しい?」「うん!!」

本当は、ずっと待っていたんだ。アカリのあの卒業作文を忘れないよ。もしかしたらいつか、自分に自信がついた時、会いに来てくれるんじゃないかって。

初めてアカリに会った時を思い出した。

人と話すのが苦手そうな女の子。どこか自分に自信がない女の子。いつも伏せ目がちで。授業中も笑い顔を人に見られたくないかのように、口を手で押さえて静かに笑う女の子。でもたまに見せてくれる笑顔が、うれしくて。メガネの奥のキレイな目。もっと思いっきり笑ったら、もっともっと輝くんじゃないかと思ったこともあった。

私は、教師1年目。上手くアカリと話せた記憶はない。授業中も送迎中も、無理やりコミュニケートをとろうとしてたよね。

「幕末3点セットが答えられんかったら、ここ通さんよ」なんて。何とか社会がんばってほしくて・・・それでもアカリとの距離は平行線のまま。

でも最後の通常授業でくれた手紙には、アカリの素直な気持ちを書いてくれてたね。うれしかった、ありがとう。今でも大切な宝物だよ。

アカリが会いに来てくれた翌日、久しぶりにアカリの卒業作文を読み返したんだ。

「最高の終わりはできなかったけれど、最高の始まりを見つけられた。新しい自分を見つけに行くんだ。新しい夢を見つけに行くんだ。そしてこの長い人生のどこかで先生達にもう一度会いたい。その時は、胸をはって、先生の目を見て話せれるようになっているから。」

また今度会った時は、アカリが見つけた『夢』、聞かせてね。

まだまだ輝けるよ。

いっぱい輝いて、アカリ。



開拓オリジナルグッズ 2007年07月19日 
長神 智康 

また新たに完成しました。

知っている人もいるのかな、「タオル」です。Getした人は、部活動や、プライベートでぜひ使ってもらいたいです。

まだ入手困難なレア(?)グッズですが、各校舎に配っていくので、見たい人はまた言いにきてね。

ストラップ、キーホルダー、クリアファイル、Tシャツ、そしてタオルと最近完成したグッズにかかわることができてうれしく思います。特にほしいほしい!!って言ってくれる子を見たり、グッズを利用してくれている子を見たりすると「作ってよかったなあ」と感じます。

あらためて、提案を通してくれた塾長にも感謝です。ありがとうございます。



山口章の結婚 2007年07月19日 
箸本‘husky’竜也 

一昨日の夜、古い友人から「入籍した」というメールが届いた。

 

 山口章に僕が出会ったのは、実に二十年も前のことだ。当時僕たちはまだ幼稚園児だった。

 同じ小学校、同じ中学校。

今でもはっきり覚えているのは、中二のとき。場所は理科室だった。当時、僕たちは仲が悪く――というか、僕が一方的に嫌っていた――彼の言った些細なことにやたら腹を立てた僕は、「お前のそういうところがムカつくんだよ。だからお前が嫌いなんだよ」と言ったのだった。山口は、「悪かった」という気持ちと「なるほど、納得できたよ」という気持ちが混ざったみたいな変な顔で「ごめん」と言った。

ひどい奴だ俺。でも、言ってよかった。それから、友達になった。

 僕は市外の高校に通うようになり、中学の友人たちとの付き合いは途切れた。山口とも、高二の夏を最後に会わなくなった。

 再会したのは、僕が高校を出て、一年浪人していたとき。予備校に行く初日、電車の中で、奴は僕の正面に座っていた。山口はこちらを見ているのに、僕を旧友だと気づいていないようだった。馬鹿かお前はとも思ったが、すさんだ高校生活の中で、僕の顔はずいぶん変わっていた(写真を見るとわかる)。僕は「いい加減に気づけよ」という顔で山口に笑いかけ、あのタコは「箸本!?」と言った。

 浪人の一年間は、高校の三年間よりずっと楽しかった。僕が高校を嫌いだったこともあるが、山口がいたことも大きかったと思う。

 僕は京都の大学に行き、彼は千葉の大学に進んだ。

大学の夏休み、実家に帰ったときなんかは、ときどき会った。八月は僕の誕生日で、あの几帳面な男は、常に何箱かの煙草を「プレゼント」とほざいて置いていった。

 僕は豊橋で塾講師になり、彼は一年遅れて福岡で不動産の仕事に就いた。大学を一年留年したのだ。阿呆が。

 最後に電話があったのは、僕が大学を卒業する少し前だ。あのときは、何てタイミングで電話して来る奴だ、と思ったものだった。あのとき、本当はどうしても山口に話さなくてはいけないことがあったのに、言えなかった。

 いまだに、言えていない。

 

 授業後、メールに気づいた僕はすぐに電話をかけて、ひどい言葉で山口をののしった。彼が口を開く隙さえ与えない激しさで。

「馬鹿、十日もたってから報告してくるなんて何考えてんだこのタコ、水臭いんだよ、俺を誰だと思ってんだ阿呆、くたばれ、このクソったれが」

 山口はずっと笑っていた。僕が全然怒ってないのなんかバレバレだった。そりゃ十年も付き合ってるんだから。僕はただ、山口の前で泣きたくなかっただけだ。

「ったくこのボケが。お前は最低だ。よかったじゃねえか」

 駄目だった。そこまで言って、胸がつまった。

 色々思い出した。あの男と過ごした多すぎる場面のことを。かつて僕が、恐ろしく幼稚で、傲慢で、それでも山口が僕から離れていかなかった頃のことを。一人になりたくて、それが強さだと信じて疑わなくて、でも、山口だけは傍にいても別によかった、そんな時代のことを。

 

 別に結婚は万能ではないが、こいつが結婚するのかと思うと、何かよくわからないけど嬉しくて、何かしら素晴らしい言葉を贈りたくて、でも、どうしても浮かんでこなくて。結局僕は、誰にでも言えるような、面白くも何ともない言葉を、ひとつだけ、贈った。

 

 山口、お前が福岡で不動産の仕事をすることになった、と連絡してきたとき、僕はとても不思議な気持ちになったよ。うまく言えないが、僕たちの人生は動いているんだな、と思った。

 お前がいなかったら俺の人生は変わってた、とか言わない。お前にそんなことは言ってやらない。仮にお前がいなくても、僕はやはり、京都の大学に行き、豊橋で塾講師になっていただろう。

 それでも、山口、お前がいてくれたおかげで、僕は本当に、本当に楽しかった。君がいなかったなら、僕の十代は、もっともっと寒いものになっていたと思う。

 

 山口と結婚する誰かさん、僕はあなたに会ったことはないし、名前すら知らないが、なかなかいい選択だと思います。大事にしてやってください。あの男は、けっこうタコなところもあるけれど、本当に……いい奴だ。僕は「いい奴」という言葉が嫌いです。そんなのヘタをすれば誰にでも当てはまってしまう言葉だから。それでも、敢えて言います、あいつはいい奴です。だって、こんな男と十年も友達でいてくれたんだから。

 

 三本木校からの帰り、何が何だかわからないままに、僕は車の中で唐突に激しく泣いた。

 カー・ステレオからジョン・デンバーの「テイク・ミー・ホーム、カントリー・ローズ」が流れていた。思えば、山口章という男は、家族を除けば……僕と故郷とを繋ぐ、最後の線なのだった。

 

 山口、あのとき、大したこと言ってやれなくて、ごめん。お前にはさんざん偉そうなこと言ってきたのに、お前としてもたぶん、箸本らしいキザな台詞をちょっと期待してたと思うのに、いざってときに何も出てこなくて、ごめん。僕はそれが少し悔しかった。

 部屋に戻ってから、一人で飲んで(お前はどうせ酒飲めないだろ)、色々考えたけど、無理だった。あれが僕の精一杯だ。だから、一応、もう一度。

「お幸せに」。

 

 山口、俺が幸せかどうかなんて考えるな。それはお前の本当にいいところで、でも、駄目なところだ。自分のことだけを考えろ。

 僕にはよくわからない。いつか、お前の知らない場所で、お前の知らないやり方で、幸せになるかもしれない。でもそんなことは、今のお前が考えるべきことじゃないんだよ。

 

 山口、君がいてくれて、よかった。

 

 幸せにな。



入隊初日を終えて 2007年07月16日 
長神 智康 

中尾先生と昨夜入隊しました。
想像を絶する内容で、途中何度かめげそうになりましたが、「脱ぷよぷよ宣言」をした以上あきらめられないと自分を奮い立たせなんとか初日「Victory!」までたどり着きました。

ほんと日頃から運動していなかったので、腕も腹筋もあちこちがだるいだるい(^^;)

ひとりでやるとやめたくなっちゃうので、複数でやるといいでしょう。あと、しんどくても笑顔を絶やさずに。

次回エクササイズは17日火曜深夜です。中尾先生頑張ろうね。松岡先生、紅林先生ご参加お待ちしています。

 



白いくつ 2007年07月12日 
広田 泰彦 

白いくつを買いました。5980円の特別高価なくつでもないが、その白にひかれてしまった。
小学生の時に履いていた、月星の上履きの白。
風呂場にしゃがみこみ、粉石けんをいっぱいつけた柄付きたわしを妹と特別話すこともなく、
ただ黙々とこすりつけた泡の向こうに見えた白だった。
風呂場の残り湯で一気に流したとき、小学校であったちょっと嫌な気持ちまでリフレッシュした気がする。

庭先の垣根の竹に串刺しにした上履きは、その夜、昼間の日差しのたくましさを教えてくれた。

「素敵なモノとの出会いは、新しい扉を開けてくれる。」

次の何でもない出会いに喜びを付け加えてくれる。

色を失っても優しさが残る、すそのほつれたジーンズが欲しくなった。

気長に古着屋でも回る楽しみが増えた。

11月中旬には、そのジーンズをはいて、サルスベリの樹の落ち葉をカサカサ音を発てて

踏み歩きたい気持ちが湧き上がった。

4歳のときに好きだった、テーラー小林のマサコちゃんの家の前に生えている

サルスベリの樹がいい。

勝手な妄想は、いつの間にかマフラーまで巻いて一人歩きしていた。

 

一昨年、暑中見舞いで、水たまりに写った虹を飛び越えるくつの絵を描いた。

Over the rainbow 虹の根元をほじると翼の生えた靴が埋まっていると教わった。

白黒の絵だったが、きっとこんなくつを描きたかったんだ。

 

夏期講座は、このくつを履こう。

素敵な出会いにしよう。

新しい扉を開こう。



川内三丁目の幽霊 2007年07月12日 
箸本‘husky’竜也 

 一度だけ、幽霊を見たことがある。

 

 僕は二十歳で、京都の大学生だった。長い夏休み、ちょうど今頃だったと思う。故郷の町の祭りが見たくて、群馬の実家に帰った。

 僕が育った桐生という町の隣に、大間々という小さな町があって、桐生祭りの少し前に、大間々でも祭りがある。どうせなら大間々祭りも見て帰ろうということで、僕は自転車で出かけていった。

 

 ひとつだけ、通りたくない場所があった。桐生から大間々祭りへの最短ルートには、高津戸橋という橋が架かっている。そこはちょっと有名な自殺の名所で、よくない噂もゴロゴロしていた。僕の中学のときの友達が、野球の試合の帰りに高津戸橋を通って、どこか普通じゃない雰囲気の女の人とすれ違い、「今振り返っていなかったら怖いよな」と言って振り返ったら本当に姿が消えていた、というやたらリアルな(どう考えても作り話で人をからかうような友達じゃなかった)怪談も聞いていた。

 だから、いったん南へ出て、橋を迂回する。大した遠回りでもなかった。

 

 故郷の祭りというのはいいものだ。

 僕は四年間京都で過ごして、いくつか大きな祭りを見たけれど、はっきり言って全く気持ちが動かなかった。よくも悪くも、祭りというのはヨソモノのためのものではないのだ。観光客のための祭りは、単なるイベントだ。その町で生まれ、その町で生きている人々のための祭りには、何というか、どうしようもない切実さがある。心の底から、人々がそれを求めているのがわかる。そういう切実さに、僕はひどく惹かれる。

 

 別に美味しくも何ともないたこ焼きを食べて、酒屋の前で氷水につけて売られていたビールを飲んで、太鼓のリズムに酔っ払って、祭りばやしが終わる頃、祭りの後にいつも感じる小さな胸の痛みを抱えて、僕はゆったりと自転車をこいだ。

 夏が終わっていく気がして、故郷が少しずつ遠ざかる気がして、自分だけが取り残されてゆくような、悲しい予感がした。

気がつくと、目の前に暗い水の流れが見えていた。

 時刻は十一時をまわった頃だったと思う。

高津戸橋。

 僕は忘れていたのだ。

 

 僕はほとんど迷わず耳にイヤホンを突っ込んで、MDウォークマン(アイポッドみたいなものは当時まだ普及していなかった)のスイッチを入れた。何を聴いていたのか全然覚えていない。

 渡ってしまおう、と思った。二十にもなった男が自殺の名所にびびって来た道を引き返すなんて、あまりに馬鹿らしい。

「絶対に振り返るな」。

 僕はそのことだけを自分に言い聞かせた。

 何が聞こえても、何とすれ違っても、絶対に振り向いちゃ駄目だ。

 

 結論から言えば、何も見なかった。何も聞かなかった。

 橋を渡ってしばらく走った頃、何だよ、と僕は思った。こんなもんさ。そう簡単に幽霊なんて見てたまるか。

 家まであと五分くらいのところまで来たとき。

 

 いまだに、自分がどうしてあんなことをしたのかわからない。

 どう考えても、そういうふうに決まっていた、としか思えない。

 強烈なものと出会うとき、それが恋人でも景色でもいい、そういうときには、自分が何かとんでもないものに巻き込まれそうになるようなプレッシャーのような、わけのわからない感覚に捕われることがある。それは一瞬のもので、次の瞬間には消えていたりする。刹那の感覚。周りの景色がぐらつくような、異様な感覚。

 

 MDから流れていたヴォーカルが、スローになってフェード・アウトした。

 電池が切れたのだ。今思えば、あれはそういうタイミングだったのだろう。

 僕は、不意に、左を向いた。

 なぜか。

 それがどうしてもわからない。ただ、僕は左を向いたのだ。

 視線の先に、老婆が座っていた。

 

 そこは古ぼけた小さな……お年寄りが生活するための施設だった。

 建物の電気は完全に消えていて、外灯が一本だけ立っていた。その光に照らされて、老婆の姿は浮かび上がるようにそこにあった。

 そのときは、幽霊、とは思わなかった。

 だが、老婆の顔を見た瞬間、何かとんでもないものを見てしまったという恐怖で、心臓が数秒止まり、背中の毛が逆立つのがわかった。

 彼女は笑っていた。それは、僕がそれまで一度も見たことがない種類の笑い方だった。

 細められて目尻がわずかに下がった目、ほとんど真横に開いて、両端だけがきゅーと上に引っ張られたような形に歪んだ口。その目も、口も、中は真っ黒だった。というより、「中身」が何もなかった。それは厳密には目でも口でもなく、顔に開いた単なる穴だった。その空っぽの穴は、確実に正面から僕と向き合っていた。でも、妙な感じだけれど、彼女は僕を見てはいなかった。老婆の表情は固まっていたのだ。あり得ない笑い方だった。彼女は僕がそこを通る前からずっと笑っていて、僕が通り過ぎた後もずっと笑っているのだ。そういう気がした。

 彼女の姿は3Dの映像のようだった。赤と青の眼鏡をかけないと立体的に見えないような、そこにあるようでないような。彼女はずっとずっとそこにい続けるのだ、と僕は思った。誰にもその姿を見られることのないまま。でも、僕は見た。

 通り過ぎる一瞬の間に、その全てが頭をよぎった。それは本当にわずかな時間で、でも、歪められて引き延ばされた、長すぎる一瞬だった。

 

 だから振り返るなと言ったんだ。

 僕はひどい後悔をしながら家まで走り続け、両親に土産のたこ焼きを投げ出すと、そのまま二階の部屋に上がって布団にもぐりこんだ。ただひとつのことだけが、頭から離れなかった。

 あんなところに老婆が座っているわけがない。

 いていいはずがない。

 いるはずがないんだ。

 

 その夜、老婆が夢に現れた。

 夢は夢だ。だから、ここから先は怪談じゃない。

 それほど怖い夢ではなかった。ただ、お婆さんが出てくるだけだ。周りの景色は何も覚えていない。真っ暗だったのか、花が咲いていたのか、全然覚えていない。

 彼女は、僕に向かって、ただひとつの言葉だけを呟き続けていた。少しも表情を動かさないまま。

「許しておくれ」

「許しておくれ」

「許しておくれ」

 そんなことを言われても、何を許せばいいのか、僕にはまるでわからなかった。

 

 あれからずいぶんたった。

 僕は京都を離れて豊橋で暮らすようになり、実家には一年のうちで一週間くらいしか帰らない。夜中に自転車に乗ることもなくなったし、MDウォークマンはもう使わない。大間々の祭りには、あれ以来、一度も行っていない。だいたい、大間々という町の名前も、今では消えてしまった。祭りがどんな名前で行われているのか、あるいはそもそも祭りが行われているのかも、僕は知らない。そのこと自体は別に悲しくはない。ある意味では故郷を捨てた人間が、そんなことで悲しむべきじゃない。

 それでもいまだに、二十の頃と同じ夢を見る。ときどき。

 夢の中で彼女は、あのときのまま、真っ暗な目と口のまま、僕に同じことを言い続ける。

「許しておくれ」。

 

 そんな夢を、四年間見続けてきた。

 僕はもうすぐ二十五になろうとしていて、いまだに、彼女の言いたいことがわからないのだった。



すでに。 2007年07月06日 
阿部 真一郎 

長神先生に先立ち、単独で『ビリーズブートキャンプ』を購入してしまった、阿部です。
2週間後の到着が楽しみ。

また、今年も夏期講座が始まる。
でもそれは、自分を軸にした場合。

でも忘れちゃいけない。
当たり前だけど、今年の生徒は今年だけ。

人生に一回だけの高校入試。


今年も暑い、そして熱い夏が始まる。
燃えるよ、俺ら!
頑張ろうね、みんな。



aiko to delico 2007年07月04日 
高久 勝弘 

aiko

人々は言う
「ラブソングの天才」と
まさにその通り
彼女の歌は胸に突き刺さる
時にストレートに
時に言葉を変えて
英語をほとんど使うことなく
ココロに恋愛の素晴らしさ・切なさを届けてくる
「アスパラ」や「シャッター」は
きっと何人もが
甘酸っぱい記憶を思い返すだろう

LOVE PSHYCEDELICO

出会ったのは高校の時
衝撃だった
delico独特の
他にはないフレーズをのせて
心地よいサウンドを刻んでいた
家でまったりするとき
ドライブするとき
主張しすぎることなく
消え去ることもなく
心の動きを
恋愛の浮き沈みを
柔らかく運んでくれた

方向性の違う両者
かたやポップで
かたやロック

なのに実は共通項がある

ロージー

同じ曲名で
両方ともラブソング

淡いピンク色の恋愛を歌ったのだろう
桜貝のピンクでも
絵の具のピンクでもない
淡いシアワセを

でも
aikoはロージー真っ只中で
delicoはロージーの後
同じタイトルなのに
聞いた後の印象は正反対
両者の価値観
フィーリング
その違いがはっきりとわかる

恋愛観
生き方が写し出される
心の鏡



入隊 2007年07月02日 
長神 智康 
健康には気をつかっている方だと思う。
 
タバコは元々吸わないし、酒もそんなに飲まない。チューハイ1缶飲んだらもう十分くらい。
 
ただ、授業後(寝る前)にご飯を食べてしまう。これがあんまり良くないことだとわかってても、お腹がすいているからついつい食べてしまう。
そのせいでお腹の周りに肉がついてしまっている。
最近それが気になる。
 
幸い見た目にはお腹が出ているように見えないみたいだけど、結構ひどいんです。(--、)
 
今は平気でも、将来病気をするんじゃないかと若干の不安を抱えている。メタボリック…なんてのもちょっと気になるし。
 
そこで、この流行りに乗じて「ビリーズブートキャンプ」に入隊しようと思った。
 
大まじめに。
 
開拓の他の教師数人とみんなでやれば1週間のトレーニングに耐えられるかなあって。
 
お腹ひっこめたい。
 
また正式に入隊し、成功したら報告しようと思います。


最低の別れ 2007年07月02日 
箸本‘husky’竜也 

 数日前、捨て猫を見た。

 

夜明け近く、小坂井方面の川沿いの狭い道を走っているとき、道路の隅に灰色の小さな塊が見えて、車から降りてみると、傍にダンボール箱が転がっていた。彼だか彼女だか、ヘッドライトに照らされたそいつは、痩せた小さな顔についた潤んだ目で僕を見て、小さく鳴いた。

 無理だよな、と思ったが、革靴に擦り寄ってミーミー鳴く子猫をどうしても無視できなくて、ダンボールごとトランクに放り込み、帰り道のセブン・イレブンで生まれて初めてキャット・フードを買った。アパートの部屋に連れ込むわけにもいかず、近くの神社に連れて行き、そこで餌を食べさせた。紙皿に餌と水を入れて立ち去ろうとすると、猫は顔を突っ込んでいた皿から離れて僕についてこようとした。

胸が痛んだ。ひたすらどうでもいい些細なことでいちいち傷ついていた十代の頃の気持ちを、久しぶりにひどくリアルに思い出した。

でも、結局のところ、僕は十五の少年ではなく、二十四の塾講師だった。僕はそいつを抱きかかえて餌の皿の傍に戻し、「悪いな」とだけ言ってリリーに乗りこみ、部屋に戻って眠った。

バック・ミラーを一度も見なかった。

 

 翌日、仕事が終わってから夜明けの神社に行ってみた。馬鹿みたいにキャット・フードを持って。

子猫はいなくなっていた。いるわけがない。身勝手なだけの男を二十四時間も待ち続ける義務など誰にもない。

 くだらないとは思いつつ、二時間くらい、近所を探した。どこにもいなかった。死体も見当たらなかった。次の日も。次の日も。次の日も。その、次の日も。

たぶん、一年半ぶりの長い散歩を繰り返しながら、ただただ、自分のことを最低だと思った。別に理由は要らなかった。

 

きっと、心ある誰かに拾ってもらったんだろう。君は今頃、誰かの膝の上で眠ったり、誰かの顔を引っ掻いたりしているんだろう。

そういうことにしたほうがいい。

 

わかってた。優しさなんかじゃない。自己満足だ。最悪の罪悪感からとりあえず逃れるだけの偽善だ。まやかしだ。逃げたんだ。わかってた。偽物の善は、本物の悪よりもタチが悪いのだ。わかってた。そんなことはわかってた。でも、あの子はお腹を空かせて泣いていて、出会ってしまったのは僕だった。何となく、僕はそのことを謝りたい。

ごめんよ。

 

何だかんだで、全ては僕の弱さで、それは、変えられなかった。

 

 だから何も願うまい。僕にそんな資格はない。

 

 昨日、もう一度だけ、最後と決めて、神社に行った。

 曖昧に曇っているせいで夜が明けているのかどうかもわからない、やたらぼんやりとした空気を縫って、近くの河原まで歩いた。何本煙草に火をつけたかわからないが、全く味がしなかった。遠く、車がまばらに行き来する橋の向こうにオレンジの街頭が並び、それが川面に映って、燃えているみたいだと僕は思った。

 

 じゃあな。もう会うこともない。

 君のことは忘れるよ。

 君に名前をつけたりしなくて、よかった。



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