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二川校から豊橋本部に帰るまでの道路には、トラックが多い。で、車体の後ろにときどき「積載量」の標示がある。積み荷の限界。9600kgとか12000kgとか。
「限界を感じた」と言ってスポーツ選手が引退する。ああそうか、と僕は思う。限界なら仕方ないかな、と。
「無理をしないでね」と誰かが言う。僕自身、同じ台詞を誰かに言うこともある。
できることなら、その優しさに応えたい。
でも、僕はとてもワガママな人間で、「その先」を見たい、とついつい思ってしまう。無理、限度、限界、言い方は何でもいい、そういうラインの先にあるものを、見てみたいと。
別にいい。その先にあるものが、素晴らしいものでなくても。新大陸とか楽園とか、そういうものを探しているわけじゃない。水平線を突っ切った彼方にあるのが、ただ見晴らしがよくなっただけの海原でも、何もない砂漠でも、わりとありがちな墓場でも、別にいい。
ただ、「その先」が見たいだけ。
もう限界、とか何とか言いつつ、いつだって乗り越えてきたじゃん。突き動かされるみたいにして、ちょっと強くなったりしたじゃん。
赤信号で、目の前に止まったトラックの積載量をにらんで、軽く首を振る。
量られないよ、そんなに簡単には。 |