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4月8日の夕方。
スポーツクラブのサウナで汗を流しながら、備え付けのTVを見ていた。
水泳、全日本選手権
そこに彼女はいた。
僕は、大学の4年間、スイミングスクールのコーチをしていた。
下は3歳から上はおじいちゃん、おばあちゃんまで。
『選手コース』の子たちも教えていた。
同じスイミングに彼女はいた。
当時から、速く、周りに敵なし。
県はもちろん、全国でもその頃から結果を残していた。
しかし、将来有望という声がある反面、これ以上伸びないのでは、という声もあった。
自分は、そんなことはよくわからんかった。
本人次第だと思ったし、偉そうな事いえる立場ではないと思っていたから。
しかし、すごい選手になってほしい。自分の近くから有名な選手が出て欲しいとは思っていた。
そして、TVの向こうのの彼女は・・・。
彼女の顔がアップになって、気合のガッツポーズ。
僕も胸が熱くなった。
彼女とそれほどの知り合いではない。
当時も、しょうもない話を交わすくらい。教えたことなんてあまりない。
でも、自分とかかわった人間がこんなにも有名になって・・・。
本当に、うれしかった。
生徒たちにその姿を映した。
あどけない顔をしている君たちが、
遠くない未来、夢を追いかけて。
そして、花開いてくれたら、最高にうれしいなぁって。
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