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A mother’s letter 2007年02月11日 
岡崎 徹 

ある生徒の母親から手紙をもらった。もう、1年前のことだ。

その生徒は無事、第1志望校に合格した生徒だった。ただ、文章を書くのが苦手な子なので、本人は卒業作文を書かないと。代わりにお母さん自身が作文を書きましたと伝えられたときには、正直驚いた。お母さんが息子に代わって卒業作文を書くなんて初めて聞いた。

「きっといつの日か」と題された手紙には、いっぱいのお母さんの想いが詰まっていた。

 

3月22日、合格発表。ぼくは9時40分に豊橋東高校に着いた。発表は10時。あたりにはまばらに生徒たちがただずんでいた。緊張を顔に刻みつけながら、時が経つのを恐れる子たち。穏やかな陽射しだけがいつもと変わらず僕たちを包み込んでいた。そして、10時。

 

モトシが笑った。ヒロノが泣いた、叫んだ、歓喜の叫びを。

アユミは泣きながら最高の笑顔を。

泣かないマナが泣いた。

リカコ、ミヤコ、ユウタ、ヒカリ、エリコ・・・いっぱい受かった。

いっぱいの「本校に合格」。カイタクの勝利だ。

時習館高校の合格状況を携帯電話で聞いた。信じられなかった。

あの子が受かったって?あの子も、あの子も。

良かったな、受かって。ありがとう、最後までついてきてくれて。

何人もの母親とも話した。みんな一様に感謝の意をあらわしてくれた。リカコママ、エリコママ、ヒカリママ、ヒロノママとパパとお姉さん。マナのお母さん・・・。みんなドキドキしていた。みんなこの日を最高の結末で終わらせたかったんだ。ぼくと同じように、いやぼく以上に。

 

君がこの世に生を受け、その日からいつもそばにいた。

いつもそばにいるからこそ、分かること、分からないことがあった。

いつもそばにいるからこそ、かけてしまった言葉、かけられなかった言葉。

君がすくすくと育ってほしいとだけ願う気持ち、反対に期待をかけすぎてしまう気持ち。

保育園でのかわいい君を見てほおを緩め、小学生の君にときに眉をひそめ、中学校での君が理解しづらくなってきて。

カイタクに預け、君の頑張っている姿に一喜一憂し、でも、そのなかでたった一つずっと変わらないもの。それは君への愛情だった。

 

 ありがとうございます。

ぼくは、お母さんが書いてくれたことに値することができたのかどうか今もって分かりません。

日々の授業は、いまだ不完全な毎日です。

でも、嬉しかった。不完全なぼくを信じてくれて。

時は過ぎ、いずれぼくの子どもも大きくなる。(実は昨日は子どもの誕生日でした。6歳になりました。あと、ナナミもおめでとう。)

その時にお母さんの気持ちが分かるのだろうか。

今年は、妹ですね。

自己表現が不器用で、たいていのことを変な顔して誤魔化しちゃう子だけど、頑張っています。英語も徐々にですが、できるようになっています。あともう一息です。

今年もしたいことは簡単に言うと1つしかないですね。

「合格」の2文字を与えたい。

                                   

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