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いきなりこんなことを言うと気色悪い感じがするかもしれないが、弟が大好きだ。
何だ俺。ほんとに気色悪いけどちょっと勘弁してください。
僕は群馬の生まれで、京都の大学に行くために自分の町を出て、今は豊橋にいる。弟は僕より三つ年下で、今は東京で大学生をしてる。僕たちが会える機会は本当に少なくなってしまったし、ほとんど連絡もとらない。この一年間を思い出してみると、実際に会った日数はたったの三日、電話したのが三回、メールがたぶん二回。何だそりゃ。大好きな相手にそれはないでしょ。恋人だったら絶対続かないよな。
僕の弟。一年のうちで数日だけ会って、一緒に酒を飲むわけでもなく(だってあいつは飲まないから)、並んで座って煙草を吸いながら語るわけでもなく(だってあいつは吸わないから)、会えば家族で麻雀をして、ちょっと話をする程度の僕の弟。
でも、何だろうな……世界一の弟だ、お前は。
俺は毎日お前のことを考えるわけじゃないし、冷たいようだけど、そんなに会いたいとも思わない。でも、何かの拍子にふと思いだすんだよ。大学のとき、一度だけ、泣きながらお前に電話をしたときのことを。あのとき、お前が言ってくれた言葉を。「わかってるよ」って。別に、あのときになって初めて思ったわけじゃないけど、お前が俺の弟で、よかった。
お前はこの文章を読まない。第一、このホームページのことすら知らない。俺は教えるつもりもないし、読んでほしいとも思わない。だって知ってるから。お前がかつて俺に言ってくれたように、伝わってるって、わかってるから。信じてるんじゃない。わかってる。俺にはわかる。
それでいい。
キョウヘイ、俺たちは、これでいいんだよな。
キョウヘイ、俺は今、色々な人たちと関わり合いながら生きてる。お前よりずっと小さくて、正直、お前より可愛らしい人間たちだ。俺と彼らは、一週間にせいぜい一度しか会わない。でも、キョウヘイ、お前が俺の傍にいるように、俺がたぶん、お前の傍にいるように、彼らの傍にいられたら、と思うことがある。ときどきね。
そこにいないけど、そこにいて。
一緒じゃないけど、共にいて。
遠く離れて、傍にいて。 |