日本代表の試合が終わるたびに
「決定力不足」や
「決定力の差」だと、
決まって?その言葉が出てくる。
これまで何度かサッカーを見に行ったが、
敵のシュートは、飛んでくるたびに
何だか全部入りそうでヒヤヒヤして見ている。
「シュート!」「決めろ!」
「入れ!」「だぁぁっ!」
「ぎゃぁぁ!」「わぁぁぁ!」
何だかよくわからない応援をしているが、
ゴールを決めた瞬間はやっぱり気持ちがいい。
選手の表情がいい。
両手を挙げて喜ぶ監督の姿もいい。
歓喜に沸くサポーターと
一体になってその瞬間を味わう。
自分自身サッカーの経験は乏しいが、
思い出すのは、小6の体育。
「よーし、今日はサッカーだ」
担任の掛け声で、クラス全員グランドに集まる。
そして、生徒ひとりひとりにポジジョンを与える。
ここで担任が自分に指名したのが、
「フォワード」
おいおい。
ほんと勘弁して欲しかった。
「マジで?」と担任に詰め寄るクラスメイト。
言われている場合じゃないんだが、
自分でもそう思っていた。
担任は一切聞く耳を持たず、キックオフ。
さっそく、蹴り渡されたボール。
思わず、前に蹴り出す。
敵への見事なパス。
これが、最初のプレイ。
それからというもの、
誰が見てもこいつは終わっとるなぁという
プレイの数々をした。
チームメイトの顔が、怖くて見られなかった。
そしてあの白球は、もう爆弾にしか見えなかった。
ゴールラインなんて通り越して、
このまま家まで駆け抜けたかった。
そんな中でも、馬鹿でっかい声で、
応援してくれる人がいた。
担任だ。
「行け!」「良し!」「走れ!」「おしい!」
「打て!」「打て!」「決めろ!」
何度も何度も声をかけてくれた。
どんなにシュートをはずしても、
「今、狙ったのか?」「狙ったんだな。」
「よーし、いいぞ。」「どんどん行け!」
気づかないうちに、
あの爆弾から導火線が消え、
はっきりと黒い五角形が見えた。
「決めたい」
自らそう思えるようになった瞬間だった。
月日は流れ、自分も歳を重ねた。
立場が違えど、ここまで幾度となく
チャンスをもらっている。
このままではいかん。
決めなきゃ。
ここで、決めたい。
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