もうすぐ新人教師たちが来る。
日々準備を進める中で、ふと昔を思い出す。
「先生、ここ教えて。」
「しょうがないなぁ、どこや。」
なんて会話に聞き耳をたてながら、自分はただ黙々と黒板を消し、そして机を拭く。
社会という教科のせいもあるが、教師1年生の自分が質問を受けることはあまりなかった。
残って質問をしていくことは、開拓ではよくあること。
「この問題さっぱりわからん。」
「先生、今日11時までいい?」
こんな生徒の要望(わがまま?)に応えている光景を見ていて、なんかいいなぁと。
いいなぁというより、うらやましいの方が上だったかな。
そして、現在。
多くのわがままが集まる。
それに応える日々。
水曜日の大林校。
中3学年末テスト対策が終わった。
こんなことがあった。
「先生、テスト範囲が終わらん。」
「家じゃ集中できんよー。」
1月11日深夜 朝まで勉強会をやった。
参加者4名。みんな女の子。元気がある。
「何からやっていいかわからん。」「数学からやったら。」
「この部屋、寒い。」「たしかにそうだなぁ。」
急遽、教職員室に生徒机を運んで、小さな教室ができた。
4人の生徒とモンゴル人ひとりの小さな大林校。
「あっ、そういうことか」と1問1問かみ締めながら取り組む、シホ。
あっちの問題、こっちの問題へとチョウのように飛びまわる、リエコ。
「先生もたいへんですねぇ」と気を使う、サキ。周りの子にも気を配る。
黙々と解き続ける、モモコ。自分のペースで休憩もしっかりととる。
午前3:00。みな笑顔で時計を見る。
深夜であってもしっかりとおやつタイム。
さすがは女の子。
午前8:00。生徒全員帰宅。
いつもの教職員室に戻った。
4人ともよくがんばった。でもここからがすごい。
10時からのスタディルームにまたやってきた。4人がそろって。
前日は、講座に通常、そして朝まで勉強。
そして翌日の自習教室に、続けて講座。
本当によくがんばった。
冬期講座からずっと走りっぱなしでがんばった。
いっぱいの投げかけによくついてきた。
あのころより力がついた自分がいる。
それでもみんなの要望に応えられていない。
力がほしい。つけたい。自分に、そして生徒たちに。
結果が出る。どんな結果であっても、彼女らはまた走り出す。
僕らは走らねばならない。
この子らから、小さな教会で祝福を受けた。
今度は君たちに、小さな教室で祝福をきっと与えよう。
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