今日、車の中で、久しぶりにビートルズを聴いた。
僕はビートルズが本当に好きだが、めったに聴かない。
理由は高校のときからわかっていて、ビートルズを聴いていると、「もしかして他の音楽なんて要らないんじゃないか」という錯覚(かどうかはわからないが)に陥りそうになるからだ。
常に新しい音楽との出会いを求める自分の音楽生活が破綻しそうで、怖いのだろう。
僕がビートルズを好きになったのは中一のときで、その頃は、両親の持っていたレコード(レコードだぜ)に針を落として、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」や「ハロー・グッバイ」や「ヒア・カムズ・ザ・サン」や「サムシング」や「アクロス・ザ・ユニバース」や、そして何よりも「レット・イット・ビー」を、何度も繰り返し聴いていた。
「let it be」というのは(中三のみんな入試には出ないけどね)、「そのままにしておきなさい」、「あるがままに」、というような意味だ。
ビートルズとの付き合いも、今年で人生の過半数を超えたことになる。
思えば、「あるがままに」という曲が大好きなくせに、とても「あるがままに」だとは言えないような生き方をしてきた。
むしろ、あるがままの何かをねじ曲げたり、壊したり、そっちのほうに時間を割いてきたような気がする。
あるがままに生きてきたなら、今の僕はなかった。
それが正しいかどうかはまた別として、とにかく、そうなのだ。
そして、ある意味、あなたもそうだったはずだ。
あるがままの自分に勝とうとしてきた。
あるがままの現実を変えようとしてきた。
あるがままの未来を超えようとしてきた。
あるがままに生きてきたなら、今のあなたはなかった。
それが正しいかどうかを判断する力は、僕にはない。
ただ、魂に誓って証言できることは、価値があったよ、ということ。
そして、覚えているよ、ということ。
でも、というか、だからこそ、最後の最後の最後の最後には、レット・イット・ビー、なんだろうな。
受かっておいでよ。
あなたの、あるがままに。 |