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「今日は『文化を伝えるチンパンジー』という論説文だ。まず第一段落を読んでいくよ。 チンパンジーのことを、あなたはどれだけ知っているだろうか。「黒くて、大きくて、賢いサル」だと思っている人も多いことだろう。 さあ、この文章は、『~だろうか。』という疑問提起から始まっている。なぜだ、分かる人?」 |
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「考えさせるため。」 |
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「そのとおり。読者に少し考えさせて、引きつけるためだね。では、この文章のテーマは?○○!」 |
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「チンパンジー」 |
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「正解。じゃあ、二文目の『黒くて~多いことだろう。』の文は、筆者の考えなのか、一般論なのか、どっちだ?○○!」 |
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「一般論。」 |
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「正解。では、筆者はチンパンジーを賢いサルだと思っているのかな?」 |
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「思っていない。」 |
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「そうだよね。一般的にそう思われているってことは、筆者はそうは思っていないはずだよな。では、第二段落を読んでいくよ。 けれど、チンパンジーを「サル」とよぶのは妥当ではない。チンパンジーは、サルよりもヒトに近い動物である。これが、長い間チンパンジーと暮らし、その行動を研究してきたわたしの結論である。 予定通り、筆者はチンパンジーを賢いサルだと思っていなかったね。サルより何に近いって言っているのかな?分かる人!」 |
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「ヒト」 |
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「そうだね。いいぞ、ここまできちんと読み取っているよ。そして、筆者はこれが結論だと言っているね。つまり、筆者が一番伝えたいことだ。では、君たちは、なぜチンパンジーがサルよりヒトに近いか、ここまでの文章で納得できたかい?」 |
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(納得いかない様子。) |
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「そうだよね。ということは、第三段落以降で、なぜ筆者はそう考えているのかという説明があるはずだよな。こうやって、一文一文きちんと読み取って、先を予想していくんだよ。じゃあ、第三段落に行こう。 日本にはニホンザルが生息している。実際に見たことのある人も多いことだろう。動物分類学上は、ヒトもチンパンジーも、そのニホンザルと同じ霊長類に属する。確かに簡単に分けてしまえば、同じサルの仲間である。 あれっ、ちょっと予想と違うね。どこが変なの?○○!」 |
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「ヒトもチンパンジーもニホンザルも同じサルの仲間って書いてある。」 |
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「そのとおり。さっきと言っていることが違っているね。これは筆者が言いたいことでは?」 |
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「ない。」 |
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「勿論、そうだよね。結論と相反することが筆者の言いたいことのはずがないな。この段落は、学問上の分類では同じ仲間だという事実を言っているだけだ。では、ここで問題だ。霊長類と同じ意味で筆者が使っている言葉は何だ?○○!」 |
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「サルの仲間。」 |
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「正解。こういうのを同意表現っていうんだよ。さあ、次の段落こそチンパンジーがヒトに近いという理由が来そうだな。それじゃ、第四段落。 しかし、その姿をよく見ると、ニホンザルにはしっぽがあって、チンパンジーとヒトにはない。この点からも、チンパンジーとヒトが似ていて、ニホンザルとは少し違うということがわかる。 予想通り、ヒトに似ているという理由が来たね。・・・」 |
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